先日、久しぶりにキャッチボールをしました。学生時代は部活動で毎日とボールを投げていたわけですが、久しぶりとなっては、その当時のようには強くなく、コントロールもよくない投球でした。
そこでキャッチボール相手とうまく投げられないことについて話をしたのですが、「体力がない」「しっかりと投げられる感覚を忘れた」「体の使い方・感覚が変わった」「歳を重ねた」など理由があがりました。
今回はそのなかで「歳を重ねる」ことについて書いていきます。
歳を重ねるというと、体力が落ちてできることが少なくなる、のようにネガティブなイメージはよくききます。
しかし本来は、体力が衰えていくとしても、歳を重ねるほどに、体力に任せてムリをしていたりムダの多い体の使い方が、洗練されたムダのない動きになっていくのです。
若い人は体が強く体力もあり、そうしたことに頼ってムリやりでも体を動かせますが、それには交感神経の過剰な働きが必要となります。それに対して、歳を重ねて体の使い方が洗練されてくると、交感神経の過剰な働きは不要となり、体本来の自然な動かし方ができます。
「仕事を体で覚えている」「老人になると子供に戻る」といわれることもあります。
しかし現代の刺激の多い生活環境では、歳を重ねても交感神経の過剰な働きが必須となります。こうした体の状態が続くと、時間の経過(加齢)とともに疲労が蓄積し、体の機能も破綻していきます。(ひどい場合には脳にも影響が及びます。)そのため、若いうちはムリがきいても、歳を重ねて体が動かなくなってしまう、といったことになります。
どこかがつらい、というのは急に現れるわけではありません(事故・ケガでなければ)。それまでに少しずつ体に疲労を溜め込んできた結果、体がそれに耐えきれなくなり、つらさとして出てくるのです。
こうしたことから、つらさを感じてから体に気をつかうのでなく、普段の生活から「体を休ませよう」「食べ過ぎないようにしよう」など体に目を向けていけるといいですね。
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