体がよくなるというと、多くのイメージは徐々にツラさが軽減したり、一気になくなったり、というもののようです。
しかし、実際には全部が一気に変化していくのではなく、三歩進んで二歩下がるのように変化していきます。下がることもあるのです。
仮に肩こりのツラさがあるという人なら、まずは肩こりの状態でずっと安定していた体から、一歩抜け出すことが必要です。そのきっかけが施術であったりするのですが、
体はツラさがあっても、今までの肩こりの体のバランスで安定していたのです。体からしたら安定状態を好むわけで、また肩こりに戻ろうとします。これは体の恒常性という機能のことですね。
よくなるためには、どうしてもよくなったり戻ったりの繰り返しは起こるものです。ここで「またツラくなった」と半分諦めた気持ちになる人も多いです。
ただ、ここからさらによくなっていくと、よい状態(肩がツラくない普通の状態)が増えていきます。”肩こり”対”よい状態”が10対0から、9対1…5対5…となっていき、1対9とかまでくるとかなりラクと感じられます。
それまで肩こり10割だったわけで、そう簡単によい状態10割とはならないものです。あとは、体がよくなっていくなかでの感覚の回復によって、ツラさを感じやすくなっていたりもします。
直線的にスムーズにツラさがなくなっていくのではなく、必ず波はあるものです。こうした変化の波は、肩こりだからというよりは、他の状態にもいえることです。
仕事でも、はじめのうちは失敗することも多く、徐々にできるようになっていきます。できるようになったとしても、失敗は起こります。
体がよくなっていくなかでの”一時のツラさ”か、ただツラいと思うかで違ってきますね。
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