“丹田”(たんでん)というと、下腹部のなかにあるといわれる意識的存在です。臍下丹田(さいかたんでん)ともいわれます。丹田という筋肉や臓器が実際にあるわけではありません。
よく武術などでは、「腹に力が入ってない、腹に力を入れろ」などといいますが、その腹というのは腹筋を使えているかではなく、丹田の意識があるかどうか、ということですね。
そうして丹田の意識があると、
- 呼吸が深くなり、上半身が脱力、下半身は力強くなる。
- お腹を中心にポカポカとしたあたたかで心地よい感覚が生じる。
- 丹田が身体の軸となることで、身体だけでなく心も安定する(落ちつく)。
- そして人生変わったという人もいる。
丹田を活用しているのは、武術のほかには、武道、ヨガなどの呼吸法、禅、日本舞踊、能、三味線などです。日本の伝統文化においてよく丹田の意識がなされます。
また「腹を割って話す」、「切腹」、「府に落ちる」、「腹に納める」など、日本人は腹(肚)でものごとを考えたり捉えていたのですね。
・・・
ただ、私は丹田という言葉を聞いたことがあっても、実感としては分からなかったわけですが、最近になって”腹に力が入る”感覚の丹田と思われるものを感じられ、私の感じる丹田を書いていきます。
―下腹部のなかに直径15cm程のボールがあります。そのボールは表面がツルツルとして滑りやすくなっています。
脚を動かしたり、身体をひねったり、腕を挙げたりと身体を動かしてもボールはブレずにそのままです。イメージは土星の球体はそのままで、そのまわりの”環”が球体を軸に縦横斜めなどと、あらゆる方向に自由にクルクルと動いている感じです。
身体をいろいろと動かしても、ある一部位に圧力が溜まらない感じです。例えば、腕を挙げるとき、肩に力が入ったりと肩で挙げているのでなく、上体の全部を使っている感じです。
そして、動きの起点がボール(腹)であり、また他部位に溜まらない圧力の分をボールだけが全て受けています。
ただし、動いているとボールがみぞおち付近まで上がってきたり、ただ立っているときにはボール直径が5cmくらいとなり力が集約している感じになったりと、まだまだ安定感は弱いです。―
これからさらに体のことを理解していければな、と思います。
コメントを残す