“プロとは当たり前のことを当たり前にできる人間をいう”、と言ったのは野村克也氏です。
ネットや書籍などでいろいろと健康法が取り上げられていますが、健康について考えても、当たり前の生活を行うなかに健康があったりするものです。
例えば、【動いたらしっかり休み、休んだらしっかり動く】【お腹が減るまで食事を摂らない】【疲れていたら、なるべく食事を控える(胃腸も疲れているため)】などです。
しかし、こうしたことは当たり前のことであるにもかかわらず、私たちは当たり前と感じられない程に感覚が鈍ってしまっています。
そのため、小さな不調があったとしてもそれに気付けず、また回復もできなくなっており、深刻な症状になってからやっと気付くという人もよくいます。よく聞くのは、”最近まで元気だったあの人が急に・・・”です。こういったときは、自身の体の悪さに気付けてなく、元気だと思い込んでいたという場合があります。
また、本来の体には自然によくなろうとする力がありますが、体の感覚低下によって、自身の体の感覚に基づく自分に合った健康法や生活習慣を作り出せず、外からの情報に頼ってしまうことになります。
それもたまたま自分に合っていればよいのですが、合わない場合には体を壊してしまい、また壊れてから気付くものでもあります。
“未病”とは、健康から病気に向かっている状態のこととされますが、大きな病気にならない未病のうちに気付いて改善していきましょう、と言われます。ちなみに体のよい人は、頻繁に風邪をひいているそうで、症状の軽いうちに体を治せるのですね。
・・・
最近聞いた話では、仕事ができる人というのは、外から見たら何もしていないように見えるそうです。実際にはもちろん仕事はしているのですが、大きな問題が起きないように、当たり前でいられるようにと仕事をしているのです。そのため大きな問題が出ないから、何もしていなく見えるのですね。
逆にあちこち飛び回っているような、仕事をしているなという人は、大きな問題が発生してしまってから動いている、という見方もできるということのようです。
イチロー氏は、”特別なことをするために特別なことをするのではない。特別なことをするために普段通りの当たり前のことをする”と言っており、すごいことをやろうと思っても、当たり前や基本があってこそということですね。
コメントを残す