腹六分目

肩こり・腰痛などの不調で、内臓に起因するものは多いです。内臓の働きが弱くなると、それを補う(内臓保護)ために体は筋肉を緊張させます。そして、そのこわばった状態のまま体を動かさざるを得ないために、体にはさらに負担がかかることとなります。

内臓の多くは消化・吸収に関わっていて、食事の問題は体の健康状態へとつながります。関連:頭で食べる

“腹八分目”とよくいわれます。満腹まで食べてしまうと、苦しく感じるように、体が動けるまで時間がかかり、また消化・吸収にもかなりの体力を消耗し、胃腸にも負担となります。そこで、腹八分目としたら、体の負担が軽減されるのです。

さらには、”六割”という考えもあります。これは、お腹が減ったという感覚がなくなったら、そこで食事をやめるというもので、多くの人はもの足りなさを感じる食事量です。(お腹が減った分だけ食べます。)

しかし、もともと(特に日本人の長い)腸は少ない食事からでも搾り取るように栄養を吸収できるため、その場合には腸本来の機能の発揮となり、健康にも近づけるとされます。

野性動物をみれば、満腹で動けなくなってしまえば、自分が食べられる側となるため、余計な量は食べてはいないのですね。

スポーツをやる人は感覚的に理解できると思いますが、特に消化・吸収作業が落ち着いた体の状態では、エネルギーが最大に貯められており、体も動けるという、ゴールデンタイムとなります。

お腹がグゥと鳴ったから空腹で食事の時間というのでなく、体がハイパフォーマンスできる時間・状態にあるということですね。

今の私は、体が多くの食事を必要としない感覚が分かってきているのですが、満腹まで食べたい欲がまだ強い状態です。満腹まで食べると、満腹感の幸せでなく気持ち悪さを感じてしまいます。お腹のグゥと鳴ることを楽しみたいですね。

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ぶちこふ
大学生時代は解剖学教室で骨形態の研究、査読論文執筆掲載。元日本解剖学会員、元健康運動指導士。 美容整体院での施術歴が長く、現在はフリーの整体師となり、日本古来の療術にハマっています。 技術・知識・人間性総じてまだまだ発展途上ですが、向上していくよう精進します。