以前(足の強さ)に足の指には5本ともそれぞれに役割があるとしましたが、今回はその役割について書いていきます。
足の指は足趾(そくし)ともいいますが、内側から順番に、
・第1趾(母趾、親指)
ーすべての力の起点です。外反を抑制させます(外反母趾抑制)。内転筋など脚の内側が反応します。
・第2趾(示趾、人差し指)
ー第1趾と協力して体の縦の動きを担当します。(下駄は第1趾と第2趾に力を入れられる履き物です。)
第4趾以外は交感神経の状態が反映されますが、そのなかで第2趾がもっとも反映されていて、この指がピンと張った感じの人が多いです。そのかたさを強引にとろうすると、体が壊れやすいです。副交感神経が活性化してくると、ゆるんできます。
・第3趾(中趾、中指)
ー足部の構造の中心です。この指の機能低下から足部全体の構造が不安定となります。発生学的に同じな第4趾もいっしょにおかしくなります。また、第3趾と第4趾は癒着(ひとつのまとまり)している感覚の人も多いです。
・第4趾(環趾、薬指)
ー5本のなかで唯一の副交感神経支配で、神経反応そのものが鈍くなりがちです。内臓の状態が反映されやすい指です。第2趾と逆で、フニャッとした感じの人が多いです。
・第5趾(小趾、小指)
ー第1趾の逆で、内反を抑制させます。脚の外側の筋肉の反応につながります。
総じて体の末端である指というのは、強い緊張でかためられているものですが、いい体の人では第1趾から第5趾のすべてが同じ質感になっています。
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ちなみに、第2趾を人差し指というのは”おかしい”と思う人はけっこう多いみたいです。私たちは普段から足より手を圧倒的に多く使っており、手の方の意識が強いのは当然となっています。
しかし、足も手のように繊細かつ複雑な機能をもっています。足が手に近いように使えると理想ですね。
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