はじめに、運動器(筋肉)は内臓の保護を優先します。ある臓器に問題があると、それと関係する運動器はその臓器を守ろうと緊張して、そのうえで動くこととなります。
内臓の状態を見ずに、運動器の不調の改善はできないという考えですね。今回は、背中の痛みと内臓の関係について、です。
内臓は、
- 胸部に肺・心臓
- 上腹部に胃・肝臓
- 中腹部に腎臓
- 下腹部に小腸・大腸
が位置しています。
背中が痛む場合、その痛みの出ている位置(高さ)と同じような位置にある臓器に問題がある、とみることになります。
つまり、背中の緊張自体を直接に取ろうとしてもなかなか取れませんが、痛みに当てはまる臓器が回復していくと、背中の緊張も取れてきます。その緊張は、内臓の状態が改善しなければ、必須の緊張であるわけですね。
しかし、背中に痛みがあるという人では、
- 交感神経の過剰な活動により、背部全体が緊張したまま安定している
- 脊椎一つ一つの動きがほぼ消失している
- 内臓全体の機能が低下している
といった問題が長期化している場合が多くあります。
そのために、ある臓器だけというよりは内臓全体の回復、また背中自体の運動器(筋肉、骨)についても、地道に改善していく必要があります。三歩進んで二歩下がるような、改善のイメージですね。
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