ひとりごと

先日聞いた、ある猫の話です。(おおまかな記憶ですが…。)

その猫はもともと心臓の機能に異常があるなかで生活していましたが、最近になって肝臓のある数値にも異常が発見されたとのことです。

そして投薬治療となったわけですが、数値はいっこうに改善されません。そこで飼い主さんは、別の獣医にも診てもらうことにしました。

その先生は猫の状態をみると、投薬はせずに、水を多目に飲ませることをすすめたそうです。そうしてしばらくすると、猫の毛色やツヤがよくなり、よく動いて過ごせるようになった、という話です。

改善しなかったのは、猫が薬を”毒”と判断して実は服薬していなかったのか、病弱な体では服薬に対しての薬に反応できる体力がなかったのか、猫が精神的に疲れていたのか…。

よくなっていったのは、体に本来ある自然によくなろうとする治癒力が、水を飲むことがきっかけとなって発揮されたのか、後医が魔法をかけたのか…。

私は動物には詳しいというわけでなく、猫を飼ったこともありません。理由はいろいろと考えられますが、ここでは西洋医学がよくなくて、東洋医学のほうが優れているというようなことを言うのではありません。

施術していくなかでは、猫の例でいうと、数値の良し悪しだけで体の良し悪しも判断しないようにしよう、ということです。施術を受ける人では不調を抱える人が多いのですが、症状だけをみていたり、それにとらわれてしまうと、その人や体自体をみようとせず、またみえなくなってしまうことがあります。

その人や体をみようとしていくなかで、症状にも目を向けれるといいなと思います。例えば腰痛の人がいたとしたら、ある施術をしたら腰痛がなくなるかもしれませんが、腰痛を生じさせる体自体をみていきたいわけです。

腰痛がなくったとしても、不調を抱える体では他にも不具合があることがほとんどで、次はそれが表面化してきます。よくするというよりは、その人や体自身でよくしていけることを目指したいですね。

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ぶちこふ
大学生時代は解剖学教室で骨形態の研究、査読論文執筆掲載。元日本解剖学会員、元健康運動指導士。 美容整体院での施術歴が長く、現在はフリーの整体師となり、日本古来の療術にハマっています。 技術・知識・人間性総じてまだまだ発展途上ですが、向上していくよう精進します。