「百万分の一の命」という話
夕暮れの海岸を歩いていると、遠くの方に誰かが立っていました。近づいてみると、その人は繰り返し何かを拾っては海に投げ入れていました。それはヒトデで、引き潮で波打ち際に取り残されたヒトデを海に投げ入れていたのでした。
話をきくと、その人は「このままだとヒトデは干からびて死んでしまう。ヒトデを海に帰している。」とのことでした。
しかし、この海岸だけでも相当数のヒトデだし、世界中にはこうした海岸が何百もあります。「ほんの一握りのヒトデを助けても、何にもならないのではないか。」とその人に言いました。
その人はニッと笑って、「いま海に帰っていったヒトデは、心から喜んでいるさ。」と言い、またヒトデを海に投げ入れていました。
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何かをしようと思ったとき、「自分一人ができることはたかが知れている。何かしたって何も変わらない。」と無力感にさいなまれることがあります。
しかし、無力と微力は違うものです。無力はどれだけ足しても掛けてもゼロのままです。微力は足したり掛け合わすと、大きな力になりうるのです。
ブラジルでの蝶の羽ばたきがテキサスでトルネードを引き起こす、といった”バタフライ効果”という話もあります。これも些細なことだとしても、大きな力となることですね。
最初の力が小さくても、それをきっかけとして、その組み合わせや時間経過によっても、非常に大きな変化/影響をもたらす可能性はあるのですね。
何かやろうと思ったら、まずは少しでも挑戦していくことは大事だと思います。いまの自分を変えたい/このままいたくない/目指すものがある/自分の能力を知りたい、など一歩踏み出してみましょう。
ただし、
人生の結果=考え方×熱意×能力
という方程式があります。考え方や努力の方向性がマイナスだったりネガティブであれば、結果もよくないほうに出てしまいます。
そうなってしまっても、失敗や間違いから学ぶということもあります。いろいろなことに挑戦して、そのなかでの出来事/経験から、自分が成長していけたら人生が楽しくなりそうですね。
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参考
「座右の寓話」戸田智弘著
「成功への情熱」稲盛和夫著
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