不調を抱える体では、部位によって動かしやすい/動かしにくい、活性化している/していない、働きすぎ/サボりすぎ、といった機能の偏りがあります。そして部位の機能の差のところでは、つながりが途切れることになります。
(つながりとは、全身の筋肉の緊張度(かたさ)が均一、さらには各臓器の活動レベルが均一、血管でも全身で張力や循環の程度が均一などといったことです。)
つながりが途切れた体は、自然な動き(体の流れ、なめらかさ)がなくなり、また体を使っているうちにさらなる途切れが生じてしまいます。
そうした差や途切れのところで、動作の負担や疲労がたまり、体が壊れやすく不調を感じるようになっていきます。
理想はヘビのイメージで、動くときには全身の動きが均一な感じで、ニョロニョロ動いています。しかし、ヘビの体の一部を固定すると、ニョロニョロという動きのスムーズさがなくなり、不自然な動きとなります。
全体として柔らかい体の感じでも、その中でかたい/柔らかいという差があれば、その人の体には不調が出やすくなります。逆に全体としてかたいという印象の人でも、全身の緊張度(張力)が均一の場合なら(全部がかたいなら)、全身の各機能も活性化しやすくなっています。
(後者の体の人は、かたくてもバランスはとれているために、それを崩してしまうと、不要な不調を生じさせやすいです。均一のまま、全身の緊張度が下がっていくとよりいいです。)
施術では、かたくなっている筋肉を「ほぐす」や「ゆるめる」とよくいわれることがあります。以上のようなことから、「筋肉のかたさをとっていく」というのは、言い換えると「筋肉の緊張度をそろえる」という意味の場合もあります。
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