動物から学ぶ2

動物から学ぶ1

【ゾウから学ぶ】

・陸上で最大の動物とされるゾウは、その大きな頭や身体を支えるために、手足の自由がききません。仮に食事の度に膝を曲げていれば、それだけで過労死してしまうほどのエネルギーを消費するといわれます。

・そのため、手足の代わりに長い鼻を使います。食事、水遊び、仲間同士のコミュニケーションのほか、鼻で筆を持って絵を描くゾウもいます。

・子どものゾウは、鼻をうまく使うことができません。とくに生まれたばかりのゾウは、自分に長い鼻があることに気づくと、混乱してしまいます。

鼻を邪魔そうに踏んづけたり、振り回したり、口にくわえてみたり、また親や仲間に教えてもらいながら、少しずつ鼻の使い方に慣れていきます。そうした段階を踏んでいくことで、見事な”鼻さばき”となっていきます。

・「自分にも才能があればな…」と人をみてうらやましがることがあるかもしれません。しかし、一流のスポーツ選手だとしても、ハイハイしていた赤ちゃんの時期がありますし、ノーベル賞科学者でも、はじめは足し算から始めました。

・才能とは、何もないところから生まれるのではなく、学ぶ姿勢やたゆまぬ研鑽(けんさん)によって磨かれていくものです。

【キリンから学ぶ】

・長い首や長い脚、長いまつげにふち取られた大きな目で、のんびりとした様子のキリンは、平和の象徴のようにも思えます。

・しかし、キリンが分布しているアフリカでは、1位、2位を争うほど凶暴な動物です。ライオンに襲われても、その頭蓋骨を砕くほどの力で蹴り飛ばせますし、またライオンは10数頭以上で一斉に襲いかからないと、キリンを捕食できないともされます。

キリン同士で戦うときには、長い首を武器にし、そのときの衝撃で、負けたキリンの首の骨が折れることもあります。

・基本的には木の上の葉っぱを食べていますが、長い舌を使って鳥などの小動物を捕食することもあります。

・人間では、強面の人が意外とやさしいこともあるし、おとなしく見える人が凶暴なこともあります。人は見かけで判断をすることも多いのですが、見た目はその人のほんの一部分にしかすぎません。長い目で本質を見極めることが大切であることもあります。

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参考:麻生羽呂/篠原かをり著「動物が教えてくれる競争社会で生き残る方法」

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ぶちこふ
大学生時代は解剖学教室で骨形態の研究、査読論文執筆掲載。元日本解剖学会員、元健康運動指導士。 美容整体院での施術歴が長く、現在はフリーの整体師となり、日本古来の療術にハマっています。 技術・知識・人間性総じてまだまだ発展途上ですが、向上していくよう精進します。