意識の問題

理想の体として、”屈託のない美しさ”の体のイメージがあげられます。屈託のないとは、心のまま、素直、とらわれていない、わだかまりのない、自然な、などという意味です。余計な考え・こだわりが邪魔をしていない(意識レベルの抑制が少ない)、動物的な魅力のある人で、簡単にいうと、おいしそうに食べたり、気持ちよさそうに笑ったりしている人です。仮に歪みのない形の整っている人だとしても、心がないと惹かれませんよね。

ここで意識についてですが、体の使い方には人それぞれに違いやクセがあるように、意識(考え方、価値観、性格、感情…)にもクセがあり、それは体を歪ませることにもつながります。逆に意識がないと(死んだら)、体はまっすぐになるともされています(死後硬直でない)。

施術で、緩んできてもまた戻ってしまったり、ある程度安定してきたがその先に進めないようなとき、体そのものよりも、意識や内面的な問題が改善の邪魔となっていることもあります。

で、この意識が厄介者で、30年生きてきた人なら30年分の意識のクセがあるわけで、これはなかなか変えられないものです。

脳(考え方)に”オールリセット”が掛かるのなら、治らない病はないとされたりもします。例えば、死の瀬戸際・生死をさまよう場面では、その人の意識に大きな変化があることで、奇跡的な体の変化がみられたりします。余命何日という末期ガンから回復して、何ともなかったかのように日常を送っている、といったことですね。

(※オールリセットとは、何も感じられなくなるくらいの意識の変化・別人になるような変化です。多くの人は、いいことろはそのまま残し、悪いところだけがなくなってほしいと変化を望みますが、これも一種のこだわりです。オールリセットはいい悪いも関係なく、まったく新しい自分になるのです。)

話が壮大になりましたが(こうしたところも目指したいわけですが)、分かりやすいところでいうと、

例えば、昔の事故で右足を骨折したという人が、それで恐怖体験・トラウマを抱えてしまい、今は表面的には傷口がないとしても、理想的な動きがとれなくなります。こうした場合、意識レベルから体が緊張していることが多く、意識・感覚から変えていく必要があります。

他の方法としては、体を強めることで、相対的に脳を弱めることもあります。例として、時間になったからと食事をする人がいて、その意識を変えるために体の感覚を強めていけると、体が食べたいと感じるときに食べるようになります。

また、恐怖心・トラウマをなくす場合には、こっちの体のほうが気持ちいいというような、体の快感覚を強めることで、トラウマ感を弱くしていきます。

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まとめると、目指す体は、純粋無垢でしなやかな”赤ちゃん”ですね!

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ぶちこふ
大学生時代は解剖学教室で骨形態の研究、査読論文執筆掲載。元日本解剖学会員、元健康運動指導士。 美容整体院での施術歴が長く、現在はフリーの整体師となり、日本古来の療術にハマっています。 技術・知識・人間性総じてまだまだ発展途上ですが、向上していくよう精進します。