疲れる体

施術を受けている方や不調を抱えている方の”良い体”のイメージの一つは、「疲れない」体であるそうです。

体が良くなっても、疲れますよ!(笑)。毎日の好不調の波はありますし、いろいろと体を動かしているわけですから、負担が蓄積しますし、痛みが出てしまう場合もあります。

しかし、良い体になっていくと、

  • 1、不要な動き・緊張がない
  • 2、疲れを溜め込みにくい
  • 3、寝て回復できる

のようになり、悪い状態の体の人からみれば、疲れないように感じるのでしょう。

1、現代人の生活環境では、仕事においてパソコンやスマホは必須でありますし、街中でもいろいろ刺激を受けるものが多いです。

頭や目を使いすぎることで、重心の上がった体のバランスとなると、体に不要な緊張をつくり、歪んだ体のコントロールも複雑化して、頭(脳)が疲れ、疲労感となります。

また、体が求めていない食事を摂る・ムダに食べ過ぎるなども、本来は必要のない消化・吸収作業へと余計なエネルギーを消費してしまい、そして内臓をただただ疲れさせるだけです。

2、良くない体であれば、体への負担を局所に溜め込んでしまいます。しかし、体が整っていくと、負担は体のあちこちに移動、分散させることができます(体の流動性)。

そういう意味では”一時間くらい歩く”ことをオススメしたりします。歩くというのは簡単な全身運動であり、例えば肩ばかり疲れるという人では、歩くことで脚も疲れるために、肩の疲労を分散できて回復も早まります。

しかし、悪い状態だとしても体は安定状態を維持しようとし、普段の生活では体のクセはなかなか変わらないので、こういった場合に施術によって変化を引き起こすことがあります。

3、子どもであれば、動いていて疲れたら寝る、となります。しかし、大人では疲れてもすぐに休むことができず、また体力がすでにない状態でも残業のように働き続けなければいけません。

そうしたときには、カフェインを摂取するという人もいますが、体を興奮させて動き続けることになります。こうした体で就寝してもリラックス状態へと切り替わりにくいですし、一晩寝たところで体力が満タン状態までには回復もしないものです。日中はボーッと過ごすことにもなってしまいます。

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体がよくなってくると、足(膝下)で体のバランスを取るようになり、足が疲れるようになります。登山すると分かりやすいのですが、太ももが疲れるか、足が疲れるか、ですね。

また夏の時期には、汗をかいたりと体は体力を使うようになります。体力があっても”夏バテ”してしまう人もいますね。

体がよくなる=疲れない、ではありません。以前より体がよくなってきていても、無理を続けていたら、体は壊れていきますよ。

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ぶちこふ
大学生時代は解剖学教室で骨形態の研究、査読論文執筆掲載。元日本解剖学会員、元健康運動指導士。 美容整体院での施術歴が長く、現在はフリーの整体師となり、日本古来の療術にハマっています。 技術・知識・人間性総じてまだまだ発展途上ですが、向上していくよう精進します。