鳥の目

最近の私の勉強は、体の仕組みについてばかりで、施術での話もそういった内容が多くなっております。

体の仕組みの勉強は一例としてですが、一つのことを深めることは必要で、ただそれ以外が見えなくなってしまってはいけないとも思うのです。

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施術においては、筋肉・骨・内臓などを対象にしますが、施術者や患者さんがどの感覚でいるかで施術効果が変わります。例えば、施術者に骨の感覚が強い場合、施術もそうした手技が多くなります。また、患者さんに筋肉の感覚が強いと、施術者の骨の感覚での施術効果は弱まります。

このことは、自分の理解していること・見ているものは伝えやすく、相手もそれについて興味があれば伝わりやすい、ということです。しかし、それだけでは見える範囲内での理解しかできず、他のことがみえなくなりやすいです。

私の施術では、主に筋肉を対象としますが、筋肉だけにとらわれずに、視野を広げて体全体をみていきたいものです。また、私自身の体の感覚としても、いろいろ体感していきたいところです。

まとめると、”あるところに着目しすぎると、他の大事なところを見逃してしまう可能性がある”のです。

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しかし、以前の私はさらに大きな視点で、施術というか整体について考えていたことがありました。過去に在籍していた整体院での課題だったかは忘れましたが、考えを文にまとめており、以下はその文です。

「相手を知って整体する」

整体の目的は、相手に美と健康を提供して幸せな人生に導くこと。そのための手段として施術がある。

しかし、施術はただ相手の体の状態をよくするだけでなく、全人的な理解によって、あらゆる側面でよくすることである。相手の症状がどうかだけでなく、どういう人か、何を求めるか・大切にするかを知ることや、自尊欲求までも満足してもらう。

そもそも、相手がいるから施術が成立するわけだが、みんなが同じことで満足するはずはなく、ひとりひとりのニーズを考えることは必要である。

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施術においても、体の仕組みについての勉強も、整体全体という大きな視点も頭に置きながら、これからまだまだ勉強していかなければなりません。

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ぶちこふ
大学生時代は解剖学教室で骨形態の研究、査読論文執筆掲載。元日本解剖学会員、元健康運動指導士。 美容整体院での施術歴が長く、現在はフリーの整体師となり、日本古来の療術にハマっています。 技術・知識・人間性総じてまだまだ発展途上ですが、向上していくよう精進します。